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2019のご挨拶(退職について)  
   金子格 個人ホームページ http://www.it-aru.com/    
   


退職の挨拶です

 

2018年10月に前職を退職した。

 

日立は3年5か月、アスキーは17年、前職は15年務めたことになる。

ほとんどの方は関心がないと思うが、どうして? 聞いてくれる人もいるので、一応書いておく。

 

ここ数年、いつ退職するのがよいか、ということは懸案だった。

60歳は微妙な年齢だ。どのみち定年まであと4~5年である。退職までの期間よりその後の期間がずっと長い。その期間をどうすごすかが、重要になってくる。

すでに定年を迎えたり早めに退職された先生方のその後の様子をみると、特に決まったポストが用意されているわけでもなく、僕にとってそんなに居心地がよい状態にも見えない。

個人的には、技術的なことをしなくなるということが、ちょっと想像できない。今楽しいと思えるような仕事をどうすれば、できるだけ長く続けられるだろうか?

むろん大学教員というポジションを幸運にも得られたことは大変ラッキーだった。収入は安定しているし、学外活動が自由であることが何よりありがたい。多くの人と知り合い、たいへん多くのことを学ぶことができた。しかしこの状態がずっと保障されているわけではないので、なんとか自分で仕事を続けられる条件を整えないといけない。

前職はちょうど学科再編の最中である。したがって講義の多くを新しくする必要がある。細かい話になるがたとえば2年次に新し科目を担当すると2021の開講になり、2024ごろにはもう私はどのみち退職することになるのでいかにも効率が悪い。

というわけで待遇が悪いから、とか、他の仕事の方が待遇がよさそうだから、というわけではありませんが、退職することにした次第。むろん多少居心地が悪い面があったので背中を押されたことはないとはいえませんが。

退職届には通例通り「一身上の理由により」と記載しているが、シラバス等の変更の都合で文科省に出す書類に退職理由を記載する必要があると後から言ってきた。そのため少し詳しい理由を書くことになったが、だいたいここに書いたような理由になっているはず。

なぜ10月末の退職かということも聞かれるのだが、これについては謎。通常は3月末になるだろうと思われる。過ぎたことを詮索しても仕方がないので過度の詮索は避けるが、ただ、当方が持参した退職届はもともと日付が空欄だったし、備考として3月末までは調整可能と明記しておいたし、再三「本当に10月末でよいのですか?」と確認したので、大学の側が3月にしたければどうにでもなったはず。

まさか10月末になると思わなかったので、やや忙しかったがおかげで新年はさっぱりした気分で迎えることができた。

というわけで仕事探しには微妙な年齢であるが、諸先輩のアドバイスも得ながら、無理せずのんびりやっていこうと思っています。