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日記を書くほどまめではないが、何もせずに歳を重ねていけるほどほど潔くもないので、年に一度、前年の出来事のまとめと今年の展望を書いている。 見て面白いのが自分だけなら、わざわざ公開しなくてもよさそうなもんだが、公開しないときっと続かないんじゃないかと思う。わずかなアクセスは多分googleのクロールだけとしても、いつか検索にいっかかるかもと思えば多少の励みにはなる。 別記ない限り 2015年1月1日 記 |
2014年を振り返って 政治 経済
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2015年の展望 イベント 大学で 技術 |
安倍政権3年目に突入した。 昨年の評価も「経済政策は好調。支持率はまぁまぁ。やや右傾化が心配」がはかわらず。心配された日中関係は大きく悪化することはなかった。 こうした変化にはもちろんプラスマイナスあるわけだが、今後、若者の活躍の場が広がり、製造業が活気づくことは確かだ。マイナス面もあるが、補っていくことも可能じゃないかと思う。
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COP21への各国の対応が進んだ。 世界的には、気候変動対策の必要性はますます共有され、米国、中国という2大排出国を含んだ枠組みが作られることが確実になった。これはよかった。 一方で日本ではなぜか気候変動への対応策の議論が停滞している。 京都議定書の達成もきびしい。環境問題に対する日本の信用はかなり劣化した。直接の原因を作ったのは民主党だが、他国からみればその政府の決定を許した国民の責任だから、我々国民はその責任を引き継いで、信用の回復に努めないといけないと思う。 |
IOCとはオリンピック委員会だ 昨年のお正月はオリンピック招致成功で沸いた。その後、オリンピックについては昨年こんな特集記事のエディターを担当した。 この特集の関係で、1964東京オリンピックにおける情報処理についても知ることができた。以下に技術資料が残っている。 関連資料によると1964東京オリンピックでは、夏のオリンピック史上で初めて大規模なコンピュータシステムが導入された。そのシステム規模は当時最大といわれた航空機予約システムに匹敵する大規模なもの。前回1960ロンドンでは記録の集計が遅れに遅れて、なかなか発表できなかったものが、東京オリンピックではほぼリアルタイムに各種の記録の集計や、ロジスティックスの管理がなされた。こうした経験が、その後日本企業のコンピュータ化を加速することにつながった。東京オリンピックは、オリンピック運営の新しい基準を作ったようだ。2020年のハードルがますます高くみえる。 ILCとは、International Linear Coliderのことだ。 素粒子実験の国際機関で、このところ日本に素粒子実験の施設を誘致しようという計画がある。僕はこれはオリンピックに匹敵する、またはもっとすばらしい、日本の国際貢献になると思う。facebookにILC通信ができたから、そのリンクを貼っておけばいいね。まだまだ可能性がある、ILC誘致にどうぞ関心を持ってください。 (2015.1.1) |
現在担当している講義はこちらの通り。 あまり変わらず。 (2015.1.1) |
脱原発には賛成であり、ただ、原子力災害の防止と、核拡散の抑制を考えると、短期的には高速炉の利用が必要と考えている。 この点はここ2年一貫して主張しているが、最近は高速炉の利点について社会的関心も高まってきた。また有力な候補もそろってきた。 有力な高速炉には様々なタイプがある 1. 4S炉 東芝
2. 次世代沸騰水炉(日立、米大学等)
3. 溶融塩炉 GE-日立 Prism
4. HTTR 高温ガス炉
安全面では、これまでの安全基準に加え、万一無人で暴走しても福島で発生したような事故に至らない。第3世代原子炉の事故率は福島の第1世代の1/200とされているが、さらに仮に事故がおこった場合の被害を1/100程度に減らせる。 無論、脱原発に異論はない。しかし脱原発を推進する必要があるからこそ、実際にその方向に進む選択を慎重に選ぶ必要がある。代替えエネルギーを確保されないまま、国内の原発の稼働のみを止めるのは、意味がない。他地域の原発建設を加速するだけだ。 代替えエネルギーの開発を急ぐとともに、現在考えうるもっとも安全な原発を「つなぎ」として使う道も併用すべきだ。使用済核燃料と核兵器拡散の対策としては、高速炉は絶対に必要な技術だ。 脱原発の目標は、「事故防止」と「核兵器の削減」であり、単に象徴的なだけで実質的にはそれに逆行する選択は、脱原発の名に値しないのではないか。 選択可能な選択枝の中で、最短で原発と使用済核燃料が最小化される道を継続的に探っていく必要があり、どんな選択枝があるかが広く知られることが重要だから、今後もこうした情報は紹介していきたいと思う。 |