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2005年を振り返って/2006年への期待
暫定版
 
   金子格 個人ホームページ http://www.it-aru.com/    
   


日記を書くほどまめではないが、何もせずに歳を重ねていけるほどほど潔くもないので、年に一度、前年の出来事のまとめと今年の展望を書いている。

これを他人が見ても多分あまり面白くないだろうが、お正月に暇な人などのために公開している。ちなみに、本人が見ると、「ああ、このころはこんな事を考えていたのだなぁ」などと思い出されて結構面白いものである。

といってもだいたい毎年元旦には完成した例しがない。今年も年末に風邪を引いたり、旅行先のネット接続の調子が悪かったりして、未完成のまま新年を迎えてしまった。

2006年版は、どうやら書いてあったのだが、アップしていなかった。というわけで、本当に2006年に書いたものかどうかは疑わしいが、書いたことは書いたので、一応upしておこう。

2005年を振り返って

世界
パキスタン地震
イラク撤退は是か非か
IT
iTMSスタート
NHKがんばれ
個人的には
当家の近況
 

2006年への期待

今年は特になし


・イラク撤退への流れ

イラク占領に参加していた各国が撤退への流れを強めている。もともと干渉すること自体はあまりいい考えに思えないが、現状で撤退の流れを作ることはかえって問題を長引かせるのではないか。心配である。
 
・原油の高騰と資源摩擦

昨年の新年には、世界がグローバル素材インフレに突入したことに注目したが、予想通り昨夏には原油高騰のニュースが毎日のように紙面を飾り、最安値10ドル台だった原油が50ドルを軽々と超えた。しかしそれ以上に印象的で、かつわれわれを安堵させたのは、かつてはオイルショックで壊滅的な打撃を受けた日本経済が、今回は中まったく変調を見せなかったことだ。日本の産業はエネルギー依存型から見事に脱却したといってよいのではないか。日本にとって中東が重要なのは、日本経済がエネルギーの安定供給を求めているからではない。日本が依存する、アジア経済の安定成長にエネルギーの安定供給が必要だからなのだ。

 

・iTMS

もともと予定されたこととはいえ、昨年の話題はやはりiTMSだった。結果がiTMSの圧勝に終わることは明らかだったが、音楽配信にかかわる方々の間に、その結論を先延ばしにしたいという傾向があるように見えた。日本でデジタルAV産業に関わっている多くの方々と、今も一緒に仕事をさせていただいている。ぜひiPod+iTMSに対抗するような製品やサービスが日本かたも生まれてほしいと願っている。しかし、これだけの成功モデルに対抗するには、まず成功を素直に認めたうえで対抗策を考える必要があることは明らかだ。敗戦にきちんと向き合わない限り戦後は来ない。
・放送と通信の融合?

いよいよ放送サービスの再構築が議題にあがってきた。竹中氏の手腕に期待したいところ。よくある妄言には惑わされないでしっかりと、コンテンツサービスを再成長の軌道にのせてほしいものだ。

 

・当家の近況

今年、私は父を亡くし、妻は祖母を亡くした。それぞれの葬儀や法事に忙殺された後、表面上は平静な生活が戻っているが、長く深い悲しみが消えることは当分ないだろう。
父の葬儀は兄が取り仕切ってくれた。いまだに兄に頼りっぱなしで、たいへん申し訳ないと思うが、とてもありがたい。